シンガポールの闇


こんにちは柏崎です。

僕は2月下旬の時点でコロナショックの本当の恐ろしさは経済へのダメージにあると話し、リーマンショックを超える世界恐慌が来ると何度もお伝えしていました。

柏崎は大げさすぎるといったお言葉も多数いただいておりましたが、蓋を開けてみればどうか。その悲観的なシナリオを遥かに超えた凄惨たる有様になっています。

日本では緊急事態宣言の延長もほぼ確定し、窮屈な思いをされている方も多いでしょう。

このコロナ騒動は流石にあと一ヶ月も経てば落ち着いて以前のような日常が戻ってくるのでしょうか?



ところで、僕の住むシンガポールは絶賛感染爆発中です。東京都と同程度の人口なのに新規感染者が毎日+1,000人とかなので日本の皆様にご心配お掛けしております。

厳しい封鎖政策が取られ、マスクを付けずに外出したら違法。外で人と立ち話したら違法、誰かの家に行くのも違法。病院コンビニスーパー以外のあらゆる施設が閉まり、家のジム等も閉まって、家族との外出すらも原則NG。

これが少なくともあと一ヶ月なので流石にちょいと息苦しいです。



ただ、これらの新規感染のほとんどはインドやバングラデシュからの出稼ぎ労働者が暮らす共同生活の寮で発生しているんですね。

これはシンガポールの華々しい経済成長の影に潜む闇の部分でして、日本とは比べ物にならないほど貧富の差が激しい、まさに資本主義を体現した世界となっています。

この国は物価が非常に高く、スーパーでまともな牛肉を買おうと思ったら100gあたり1,500円ぐらいザラですし、そのへんでサラダとパスタのランチを頼んだら一人前で3,000円とか平気で取られたり、特に高級でもない70平米の2LDKの家賃が40万円とか普通にあるんです。



にも関わらず、出稼ぎに来た彼らの月給は日本円にして3万円とかなのです。30万円ではありません。3万円です。

そんなんだから彼らの生活は劣悪そのもの。20人近くが一部屋で相部屋生活、数百人が共同のトイレやシャワー施設を利用するという、感染症対策として最悪の環境なのです。

今まで50カ国近くに行き貧富の差を見てきましたが、それらは非日常というかどこか別世界である感覚は抜けませんでした。しかし、こうして暮らしている地の出来事となるとリアリティがまったく違います。

さながら奴隷船の如くトラックの荷台にすし詰めにされて出勤し、35度の炎天下で建設現場に従事、移動も含めて1日16時間拘束されるのもザラ。

そして容赦なく使い捨てられていきます。建設計画が中止になれば強制帰国、怪我して働けなくなれば強制帰国。彼らは雇用主へ仲介料も払わなければいけないので借金を抱えたまま帰国というケースも珍しくありません。当然ながら社会保障もナシ。



そのような光景を目の当たりにすると、日本に生まれ育つという当たり前すぎて全く意識しなかった事実が、一体どれほどラッキーなことであるかを考えずにはいられません。

日本に生まれたというだけで今こうして日本語を当たり前に読めていというのは、本当に素晴らしい教育制度が整っている証であり、なんだかんだ貧富の差が少ないことを意味しています。インドやバングラデシュの国民の約40%は文字すら読めないわけですから。

日本国民はなんだかんだ不満を言いながらも、ほとんどが餓死することなく、自分の家があり、冷暖房があって、ネットに常時接続されたスマホから潤沢なコンテンツを楽しんでいます。

重病の際には大半を国に負担してもらいつつ最先端の医療を受けられますし、ほとんどの地域では女性が夜道を一人で歩けるほど治安も良く、ありとあらゆる場面において基本的人権が尊重される素晴らしい国です。



なぜ、日本はそれほどまでに豊かなのか?

それは、戦後の人口ボーナスに政策が上手くハマったことで蓄えられた先人たちの貯蓄を食いつぶしているからです。

今日までなんとなく生きてこられたから今後もなんとなく生きられるような錯覚を覚えますが、貯蓄は目に見えないところで着々と減る一方。国際競争力も著しく低下し、いつか尽きるのは自明でした。

その残された寿命がコロナショックによって一気に縮まってしまいました。もう、ありとあらゆる所で限界が来ています。



ですから、緊急事態宣言が空けた後に待っているのは以前のような日常ではありません。資本主義が始まって以来の大不況、アフター・コロナの世界です。

これから連鎖倒産ラッシュが来ますし、生き残った企業もコストを削減するため生産性の低い社員に対して非常にシビアになります。

なんとなく出勤して、なんとなく働いた気になって、なんとなく毎月固定給を貰って…それが今後もずっと続くと思っていた人は本当に大変なことになるでしょうね。

今日の画像は、シンガポールの富の象徴と、それを支えるべく劣悪な環境で働く月給3万円の出稼ぎ労働者たち。トラックの荷台にすし詰めにされた光景をよく見かけます。



言いたいことは山ほどあるのですが、長くなりそうなのでまた今度。

ゴールデンウィークとか言ってる場合じゃないよマジで



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そして、こちらも多くの方にご覧いただき光栄です。

“シンガポールの闇” への2件のフィードバック

  1. 小木曽正恵 より:

    はじめまして
    私の娘はシンガポールで新体操のコーチとして4年目を迎えております。順調に仕事をしてきました。まさかのコロナで毎日ZOOMでのレッスンでなんとか過ごしおります。一人暮らしなので心配ですが。
    娘からも貧富の差を何かしら聞いてはおりました。毎日1000人に近い感染も環境が招いた結果でしょうか?
    世界も日本の経済も不安だらけです。
    まさかこんな事になるとは思いもしませんでした。偶然にもコロナ前から生体健康データをウェアラブルデバイスで世界中の人々から集めてそれをビッグデータとして社会貢献をしている会社に参加していました。その一環として、会社はイタリアのコロナ陽性の方2000人にウェアラブルデバイスをお渡しして遠隔治療に役立てています。一人でも多くの人々に社会貢献としてウェアラブルデバイスを付けて頂けたらと思います。
    これからも皆さまの少しでもお役に立ちながら生活して行きたいと思います。文章が上手く無いので申し訳ありません。
    自分に出来る事を考えて行動したいと思います。
    お身体ご自愛ください!

    お子様ご誕生おめでとうございます

  2. 福田 より:

    お世話になります。 東京板橋 福田と申します。

    おめでとうございます。お大事に!

    今後もよろしくご指導お願いいたします。

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